成功は幸福を約束しないが、幸福の報酬は幸福。
脳の一番の目的は生き伸びて種の保存すること。
これは進化論的な観点から見ると、生物としての私たちの基本的な役割は生存し、遺伝子を次世代に伝えることにあるためです。この目的を達成するために、脳は環境を解釈し、身体を適応させるさまざまな機能を持っています。例えば、食物を見つける能力、危険を感知して回避する能力、社会的な絆を形成し協力する能力などがこれにあたります。これらの能力はすべて、個体が生き延び、繁殖することを助けるためのものです。
狩猟社会では、獲物を狩るために集団行動をし、暖かい時期に実りを得て、寒い冬に備える。
このように、生命の維持と継承をより確実にするため【安心・安全】という基本的欲求により高度な社会を築いていくために脳を発達させていく必要がありました。
道具の発明然り、言語の発明然り、単独で生きるよりも、集団で生きるのも生存確率を上げるためです。
人類史1万年間で99%の期間に及び、脳は1万年前の狩猟時代の脳から変わっていません。(40万年前から現代人の脳とほぼ同じ大きさ)
急速な技術革新の発達に追いつかないでいます。
技術革新と脳のミスマッチが様々なバイアスとストレスを生んでいて、脳のパフォーマンスを著しく下げています。
日本人は特に、周りの空気を読むという文化が著しく高度に発達しており、基本的欲求を満たす生活さえも確保しづらい状態が続いています。
基本的欲求が充分に満たされていないために、鬱や記憶力や集中力の低下、睡眠不足など。睡眠不足は世界一のレベルであり、それに伴い、仕事の生産性や国民の幸福度も最低レベルであるのは決して偶然ではありません。
SNSなどの閲覧で時間を無駄にしてしまい、後悔するもまた、同じことを繰り返す毎日。
脳は【希望】で動いている。
脳は【〇〇かもしれない】という、希望に基づく仮説を試しながら生き延びてきた。
脳の不確かさドリブンの探索機能
脳は、不確実な状況下でも新しい可能性を探索し、仮説を立てる能力を持っています。
脳の「不確かさドリブンの探索機能」は、私たちが未知の世界を切り拓き、新しい可能性を発見するための原動力となってきました。原始人の食料探しでは、「あの洞窟には果物がたくさんあるかもしれない」という仮説を立て、実際に探索に出かけました。狩猟では、「獲物はどこに隠れているのか」「どのように仕留めるのか」といった仮説を立て、計画的に行動していました。また、道具の発明においても、「石を組み合わせれば、もっと効率的に狩りができるかもしれない」と考え、様々な道具を生み出してきました。
科学の発展においても、「宇宙はどのように誕生したのか」「生命はどのように生まれたのか」といった仮説を立て、実験や観察を通して検証することで、科学知識を発展させてきました。芸術表現においても、「この色と形を組み合わせれば、新しい表現ができるかもしれない」と考え、独創的な作品を生み出してきたのです。
脳の「不確かさドリブンの探索機能」、特に前頭葉の働きが、創造性や問題解決力の源泉となっています。未知の可能性を探索し、仮説を立てて検証していく思考プロセスが、私たちが進化し続けてこられた大きな要因の1つだと言えます。
脳の「不確かさドリブンの探索機能」は、私たちが未知の世界を切り拓き、新しい可能性を発見するための原動力となってきました。
原始人は、食べ物がどこにあるのかを予測するために、「あの洞窟には果物がたくさんあるかもしれない」という仮説を立て、実際に探索に出かけました。
獲物を捕らえるためには、「獲物はどこに隠れているのか」「どのように仕留めるのか」といった仮説を立て、計画的に行動する必要がありました。
原始人は、生活をより便利にするために、「石を組み合わせれば、もっと効率的に狩りができるかもしれない」という仮説を立て、様々な道具を発明しました。
科学者たちは、「宇宙はどのように誕生したのか」「生命はどのように生まれたのか」といった仮説を立て、実験や観察を通して検証することで、科学知識を発展させてきました。
芸術家たちは、「この色と形を組み合わせれば、新しい表現ができるかもしれない」という仮説を立て、独創的な作品を生み出してきました。
脳の仮説思考は、私たちが未知の世界を切り拓き、新しい可能性を発見するための原動力となっています。
明日は今日よりも良いかもしれない
辛い状況に直面したとき、脳は「明日は今日よりも良いかもしれない」という希望に基づき、明日への希望を捨てずに、困難を乗り越えようとしました。希望を持つことで、辛い状況を耐え忍び、未来への活力を得ることができます。
脳は「希望」に基づく仮説を立てることで、不確実な状況でも生き延びてきたのです。希望は、単なる感情ではなく、脳の重要な機能です。
脳は、人生経験を通して変化していく可塑性を持っています。つまり、意識的に希望を持つように努めることで、脳の「希望回路」を強化し、より希望を持ちやすい脳へと変化させることが可能なのです。
高い木の上に実があるかも!?と危険な高い木を登ったり、秋に沢山の実りを期待して、直ぐに食べずに種を撒き、動物や魚などがこの辺にいるかもしれないと希望を持ちながら狩猟生活を送ってきました。
悠久の遥か大昔から【希望】が危険と隣り合わせな状況でも、人類を突き動かし生き延びる確率を高めてきたのです。
情報化社会ではよい情報・コンテンツがあるかもしれないと期待して、長時間 スマホなどにお金と時間のコストをかける。
これは、まさにギャンブルと同じ依存心理のメカニズムと同じです。
時に希望は中毒性をもたらす危険性を持っています。
ブータンは10年前 自国が一番幸せだと思っていたが、インターネットの普及で他国との比較で自分の国が貧しいと知り、生活レベルは10年前と変わらずとも他国との比較で幸福度だけが下がった。
期待と希望の違い
期待とは、自分の都合で作り出して臨むような未来を外側の世界に重ね合わせて見ている状態とも言えます。
多くの場合その理想通りなることは稀で、むしろ上手くいかなかった場合に期待外れという感情が生じるのです。
「期待」という言葉は、文字通り時期を待つことを意味しています。
ある程度の根拠や理由があって、その事態が実現することを待ち望んでいる状態を指します。
つまり他者が実現することをあてにして、その時を待っている状態です。
希望とは、「未来に向けて望みを持つこと」です。
そこには、外側への期待と違い偶然という運を願う状態ではなく、
あくまでも自分の立場でその未来の希望の実現に向けて頑張っていく状態と言えます。
「希望」は、自分の望む事態が実現することを願う心の状態です。これは、より強い願望や夢に近い概念であり、実現の可能性に関わらず、望む気持ちを指します。
期待は裏切られるが、希望を見失わない限り、希望はあなたを裏切る事はありません。
脳は「希望」で動いています。希望に基づく仮説を立てることで、不確実な状況でも生き延びてきたのです。希望は、単なる感情ではなく、脳の重要な機能であり、幸福感や生きがいやりがいにも深く関わっています。脳の可塑性を活かして、意識的に日常生活の中で希望につながる兆しを見逃さず、希望を育てて夢をはぐくむことで、希望はやがて暗闇に灯る小さな光となります。
「希望は、暗闇の中で唯一の光です。」ヘレン・ケラー
「希望は、決して消えない炎です。」ネルソン・マンデラ
「希望は、私たちを生き延びさせてくれるものです。」アンネ・フランク
「希望は、平和の唯一の道です。」マハトマ・ガンジー
「希望は、夢を実現する力です。」マルティン・ルーサー・キング・ジュニア
「 希望は、最も強い武器です。」ヴィクトル・ユーゴー
「 希望は、人生の羅針盤です。」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
「希望は、すべての才能の母です。」レオナルド・ダ・ヴィンチ
「 希望は、決して裏切らないものです。」ウィリアム・シェイクスピア
「太陽が輝くかぎり、希望もまた輝く。」ブリードリヒ・フォン・シラー
「希望が人間をつくる。 大いなる希望を持て。」アルフレッド・テニスン
「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。 大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである。」
アルベルト・アインシュタイン
「人間は希望と創造の生き物である。 それら2つは、物事は変えられない、という考えが間違っていることを教えてくれる。」
トム・クランシー
「希望とは世界の状態ではなく心の状態である。 希望は、価値があるという理由で働くことのできる能力である。」ヴァーツラフ・ハヴェル
「希望は、それを求める気の毒な人を決して見捨てはしない。」ジョン・フレッチャー
「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。」井上靖
「人の一生を決めるのは、生まれでも肌の色でもなく、その人の持つ希望の大きさである。」ジョン・ジョンソン
「恐れに基づいて決断を下してはいけません。 希望と可能性に基づいて決断するのです。」ミシェル・オバマ
「希望があれば人生がある。希望は新しい勇気をもたらし、何度でも強い気持ちにしてくれる。」 アンネ・フランク
希望はやがて、夜明けを告げ、新たな世界へと導く。
険しい道のりも、希望があれば、一歩ずつ前に進むことができる。
希望はやがて、花開き、美しい実を結ぶ。
どんな困難も、希望があれば、乗り越えることができる。
希望はやがて、未来を照らし、幸せな人生へと導く。