世界の大偉業の大半は、もはやこれで絶望かと思われた時にも、
なお仕事をやり遂げた人々の手によって成し遂げられた。

デール・カーネギー

他の誰かではなく、自分自身の最高を目指すべきである。

ジュディー・ガーランド

羽生結弦の挑戦を表現した中国解説者の言葉

「守ることなどかなわない城を守り、勝つことのない戦(いくさ)を戦う。自分のうちの全ての栄誉、全ての輝きを歴史の車輪の下に横たえて毅然と立つ。ショートプログラムで敗北して1位に18点の遅れをとっても、彼は笑いながら取材を受け『氷に嫌われちゃったのかな』と言った。

 この飄々とした姿もまた王者の風格と言っていいだろう。天の意は測りがたく、頂にたどりつくことができなかったとしても。あなたが成し遂げたことはどれも歴史に記されるのだから、成敗(成功、失敗)など問題ではない」

「何一つ挑戦じゃないことなんて、存在しない」

北京オリンピックフィギュアスケート男子シングルに出場し、4位だったものの「クワッドアクセル」が初めて認定された羽生結弦選手が14日、北京で記者会見を開き、自身にとって「挑戦」とは何かを語った。

「きっと別に僕だけが特別だとは何も思ってなくて、別に王者だったからとかじゃなくて、みんな生活の中で何かしら挑戦してるんだと思います」

「それが大きいことだったり、目に見えることだったり、報道されることだったり。それだけの違いだと僕は思っていて、それが生きるって事だと僕は思います」

五輪2連覇中のディフェンディグ・チャンピオンだったことから「守ることだって挑戦なんだと思うんです。だって守る事って難しいなって思いますし、大変なんですよ、守るって。だって家族を守ることだって大変だと思いますし、何かしらの犠牲だったり時間が必要だったりもしますし」と話した。

「それが僕にとって4A(クワッドアクセル)だったり、このオリンピックというもので繋がっていたり。ただそれだけだったなぁと。だから僕も挑戦をすごく大事にしてここまできましたけど、皆さんも何かちょっとでもいいから『自分挑戦していたんだなあ』とか『羽生結弦はこんなに褒めてもらえてるけど実は褒められることなのかな』って、自分のことを認められるきっかけになっていたら嬉しいなって僕は思います」